「ウルトラマンガイア」「仮面ライダー龍騎」などに出演した人気俳優、高野八誠(はっせい)さん(41)。自らメガホンを取った『HE─LOW(ヒーロー)』(2018年公開)の続編をオール茅ヶ崎・寒川ロケで撮影、明日8月3日(土)に新宿で一般向けに上映される。今作までの役者人生と茅ヶ崎への想いについて、話を聞いた。
千葉県生まれ。特撮番組も、どうやって撮っているかの方が気になる「リアル志向」の子どもだった。小学生の時に親と見たマイケルジャクソンの来日ドーム公演できらびやかな世界に魅了され、すぐに都内の劇団に入団。翌年にはNHKドラマ『七色村』で主演デビューした。学生との二足のわらじ生活は忙しく、友人とのキャンプ先に、急遽オーディションが決まったと親が迎えに来たこともあった。
役者としての転機は、オーディションで初のレギュラーを掴み取った「ウルトラマンガイア」の藤宮博也/ウルトラマンアグル役。一種のファンタジーでありつつも、「その世界で生きている」人物として描かれるキャラクターを演じ切ることに「ギリギリまで頑張った」とオープニング曲の歌詞を引用し振り返る。その演技力を買われ仕事が増える中、出演が決まったのが「仮面ライダー龍騎」の手塚海之/仮面ライダーライア役だった。「ライダー同士戦ったり、脱獄犯ライダーなど平成ライダーとしてもかなり攻めた作品。メタ要素も多分に含んでいて、今回の映画を撮る上でも影響を受けた」と目を細める。
「なぜ荒地で戦う?」
自身の演じた、悩みや秘密を抱えつつ戦うヒーロー像に、「役者は作品のコマ」と冷静に捉える性格を重ねる一方、木に刺したチーズで「チーズの木を見付けた」と友人を驚かすユーモラスな一面も。役者仲間と話していた「なぜ戦う時いちいち荒地に行くのか」など、“本編では絶対に扱えない特撮あるあるネタ”をふんだんに盛り込んだのが『HE─LOW』だ。「ヒーローが撮ったヒーロー作品」として評判を呼び、クラウドファンディングを経て、続編撮影が決定した。
撮影地は「念願だった」というオール茅ヶ崎・寒川。ガイアで共演した石田裕加里さんと結婚し、3児を授かった。子育てしやすい環境を求め、ウルトラマン仲間のつるの剛士さんから勧められた湘南を訪れ、夫婦で茅ヶ崎に一目惚れ。一家で転居し約5年になる。「変に特別扱いされなくていい」と高野さん。「『お父さんの仕事はウルトラマンです』って言っても、変な人って思われますよね」と大らかに笑う。
今年1月に行ったロケでは、行きつけの店などでも撮影。エキストラではなく、一般の通行人が写っているシーンも多い。「“特撮あるある”に限らず、“茅ヶ崎あるある”も多数盛り込んだので、地元の方にもぜひ楽しんでほしい」と、現在市内での上映も調整中だ。「次回作では、烏帽子岩に上陸して撮影するのもいいかも」と白い歯を見せた。
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