「秩父宮記念第44回富士登山駅伝競走大会」が8月4日、静岡県で開催され、浜竹在住の細野松宏さん(39)が所属する「清水ランニングクラブ」=静岡=が、34回目の挑戦にして初の一般の部の優勝を飾った。
富士登山駅伝は、スタート地点の御殿場駅前から、折り返し地点の富士山山頂まで標高差3258mを駆け上がり、ゴールの御殿場市陸上競技場を目指す世界で最も高低差の大きい山岳駅伝。実業団選手や箱根駅伝出場者を含む一般の部101、自衛隊の部31の合わせて132チームが全国から集い、優勝を争った。
清水ランニングクラブ(石井大輔監督)のこれまでの最高位は2位だった。メンバーの6人中3人は今年の箱根駅伝出場選手を擁し、大会11連覇中のトヨタスポーツマンクラブの打倒に燃えていた。
全11区間のうち、6区以外は往路で走った区間を復路でも担当する。細野さんは、傾斜35度以上の急勾配で岩場が続き、酸素の希薄な山頂区の6区を走った。
前半でチームはリードを積み重ね、5区からトップで襷を受け取ると、「天気も良く、後ろの相手もよく見えて冷静に走れた」と振り返る。仲間を信じ、途中ライバルに抜かれても焦らず区間4位で走りきった。トップと14秒差の2位で襷をつないだ時、「勝ったと思った」。最終11区で逆転し、4時間2分5秒でゴール。積年の悲願を果たした。
技術と経験で走る
当初は控え選手として名を連ねていたチーム最年長の細野さん。メンバーが体調を崩し、出場が決定したのは2日前だった。「驚いたが、準備はしっかりしていた」。チームでの練習の他、個人でも今シーズンで5回富士山に登り、調整を重ねていた。「山区間は技術と経験が要求される。若い選手に体力で負けてもそこは譲れない」
細野さんは「一番の喜びはチームとして勝てたこと。昨年亡くなった牛ノ浜三郎監督に優勝を捧げたい」と思いを語った。
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