旧和田家改修や(仮称)茅ヶ崎市歴史文化交流館の建設などが進む市内北部の小出地区。まちづくりの一環で、市を旗振り役に、小出小学校5年生の児童、小出地区まちぢから協議会、文教大学らの協力のもと1年がかりで行われている「つくろう!小出のシンボルマークプロジェクト」を取材した。
制作しているシンボルマークは、交流館の看板や地域のガイドブックなどで継続して使用する予定のもので、デザインは児童がメインとなって挑戦する。市景観みどり課によると、まちづくりに主体的に関わってもらうことで、将来地域を担う子どもたちに故郷を意識し、郷土愛を育んでもらう狙いがある。
講師は、社会学を専門とする文教大学の山田修嗣教授と、さまざまなブランドロゴ制作を手がけ茅ヶ崎の地域ブランディングにも携わる(株)サン・アドの小島潤一さん。プロジェクトはまず、マークとは何かを学ぶところから始まった。次に地域を実際に歩き、地域の魅力を再発見。児童からは「茅ヶ崎は海のイメージが強いけれど、自分たちにとっては川や山の方が身近」といった声も上がった。
大切なのは「どう伝えるか」
集めた「マークの材料」をもとに、夏休みの宿題として「マークのデザイン」が与えられた。9月に行われた3回目のワークショップに各自が持ち寄ったマークは、木や花、水、鳥や虫などの生き物といった自然や、土器や鳥居などの歴史的要素を用い、多種多様。はじめは「難しい」「絵は苦手」と戸惑っていた児童もいたが、小島さんからマーク作りの極意として「色や記号を組み合わせるなど、絵が得意でなくても作ることができる。マークに託す思いをどう表現するか、どう伝えるかが大切」との教えを受け、がぜんやる気に。鉛筆を握り、夢中になってデザインに取り組んだ。
最後は地域の投票で決定
今後は児童同士の話し合いでいくつかのマークに絞り込み、地域を交えた投票を経て完成させる予定だ。
参加した児童は「茅ヶ崎の人に小出の魅力を伝えられるよう頑張りたい」「将来子どもにこのマークは自分が作ったんだって伝えるのが楽しみ」と笑顔を見せ、市景観みどり課も「地域の宝である子どもたちのアイデアをもとに、小出の魅力を凝縮した宝石のようなマークが生まれるはず。市内外の注目を集め今後の地域活性につながれば」と話した。
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