10月14日に港区で「第37回女子日本フィジーク選手権」が開かれ、最高峰の競演に久野礼子さん(52・幸町)と栗原智美さん(51・赤羽根)が加わった。
壮麗なBGMとともにずらりと並ぶ42人の選手は、あらゆる筋肉が浮き立ち、脂肪の存在を感じさせない。2人とも規定のポーズに力を振り絞りながらも、その表情は実に晴れやか。客席からは「最高だ」「でかい」「お母さん」などの叫びが飛び交う。「何歳になっても心と体は変えられる」(久野さん)、「結果は返ってくる、少しずつでも確実に」(栗原さん)という思いと努力を、体で見せつけた。この大会は一次審査から厳しい事でも知られる。栗原さんは予選通過が叶わなかったが、久野さんは昨年から順位を1つ上げ、全国7位に輝いた。
久野さんはゴールドジム湘南神奈川(辻堂)などでパーソナルトレーナーを務めている。ボディビルを始めたのは腰痛克服のトレーニングがきっかけ。鍛錬するうちに変化を実感し、大会に出始めた。女子日本大会は10回目のベテランで今年も弱点をつぶして臨んだ。「私の体を見て、始めようという人が増えてくれれば」と話す。
栗原さんは普段、平塚市内で体操指導をしたり、訪問介護で働いている。ダイエットを機に20代でこの道に入り、家事や子育てとも両立してきた。家族とは別の食事には毎日鶏肉が入る。大会前には減量もあり、20代の頃は強い食欲に悩まされたが「最近は楽になってきた」。努力が形になる手ごたえとともに「50代のうちは出場し続けたい」と熱意を語った。
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