小出小学校5年生の児童を中心に、昨年6月から取り組んでいたワークショップ「つくろう!小出のシンボルマークプロジェクト」が昨年12月に全5回の授業を終え、地域も交えた投票を経てマークが決定した。
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小出らしさをコンセプトに考案された地区のシンボルマーク。児童たちのアイデアをもとにデザインのプロが形にした。
小出川を表す水色の円の中に、寺院や民俗資料館などの歴史的資源を屋根の形で表現。その下にはみどり豊かな自然を「小出」の文字と組み合わせた。屋根のアーチは手と手を取り合いハイタッチしているようにも見え、人のつながりの深さも表している。
みんなで作ったシンボル
市内北部の小出地区では、(仮称)茅ヶ崎市歴史文化交流館の建設が進み、みどり豊かな環境の中に数多くの文化財が存在する。これらの地域資源を将来を担う子どもたちにも継承するため、市や小出地区まちぢから協議会らによって同事業が企画された。
小出小5年の児童たちは昨年6月から、まちあるきなどを通して地区にある魅力を収集。社会学を専門とする文教大学の山田修嗣教授と、ブランドロゴ制作などを手掛ける(株)サン・アドの小島潤一さんの指導のもと、デザインを考案した。
いよいよ決定これが始まり
当初62案あった中から3案まで絞り込み臨んだ第5回ワークショップは、地域住民や保護者らも交えて実施された。
まず児童たちは授業を振り返りながらデザインに込めた思いを発表。「小出の自然」「人と人とのつながり」といった授業で気付いた小出地区の魅力を伝えた。その後、児童の案を小島さんが商品化できるようデータ化した3案を披露すると、児童から驚きと興奮の声が漏れた。
投票は、出席した80人が参加。緊張した面持ちの児童に結果が発表されると、「自分の選んだ案でなくて残念」「でもみんなで考えるのは楽しかった」と感想を口にした。完成したシンボルマークに山田教授は「みんなで作ったということが大事。決定して終わりではなく、これからを話し合っていってほしい」と話した。今後はイベントや施設の公共サインなどで活用される見込み。これまでの活動を紹介する企画展「小出のシンボルマークができるまで」は1月26日(日)まで、文化資料館で開かれている。
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