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茅ヶ崎・寒川 スポーツトップニュース

公開日:2020.09.25

ビーチテニスで共同生活
全国から選手集結

  • 自宅近くの砂浜で練習

  • リビングで選手・コーチが一緒に食事



 茅ヶ崎から世界へ―。「ビーチテニス」の一線で戦っている選手たちが茅ヶ崎へ引っ越し、共同生活を送りながら競技力を高めるプロジェクトが、市内緑が浜で動き出した。仕掛け人は、5度の日本チャンピオンに輝いた相澤幸太郎さん(40)=人物風土記で紹介=だ。





茅ヶ崎から世界へ





 ビーチバレーのコートで、ネットの高さは1m80cm(男子)。テニスよりひと回り小さい特殊なラケットで、バドミントンのようにボールを地面に落とさないのが「ビーチテニス」だ。





 2019年に現役を引退した相澤さんが、かつて住んでいた茅ヶ崎を拠点に後進を育成する新プロジェクト。緑が浜に一軒家を借りて、千葉や長崎、神奈川出身の選手3人が入居し、相澤さんの指導の下で生活や練習を共にしながら上を目指している。





 12年ほど前に日本でもスタートしたビーチテニス。国内の競技人口は今では2000〜3000人とも言われるが、主戦場となるビーチが近くになければ、いつでも気軽に競技に取り組めるわけではない。そんな中で相澤さんは、選手たちがビーチテニスに集中できる環境を作ろうと、海のある茅ヶ崎でプロジェクトを発足。8月中旬から日本ランキング6位の選手を筆頭に3人がこのプロジェクトに参加し、切磋琢磨している。





 寝食するのは、鉄砲通り沿いに借りた4LDKの一戸建て。練習場所となる海まで、自転車で5分という好立地だ。選手たちは日中は仕事があるため、練習は平日の早朝や土日を使って週3日。入居する坂田康平さん(27)は、「ビーチにすぐ行けるのがいい。練習は相手が必要なので、ここだとみんながいるので環境が整っている」。





技術だけでなく人間力高めたい





 食事の準備は順番に担当し、掃除も分担。リビングでは、テレビモニターを通じて試合や練習中の映像を流し、議論を交わす。競技歴6年の堂本拓央さん(27)は、「もっと強くなりたいと思ってここに来た。日本一、そして世界で戦える選手になりたい」と目を輝かせる。





 指導する相澤さんは、「競技力だけでなく、共同生活で人間力も高めたい。チャンピオンになり得る人間になってほしい」と期待を込めた。

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