市内飲食店や生産者とコラボし、“腸活”イベントを主宰する 笠岡 誠一さん 行谷在勤 53歳
夢また夢へ
○…人呼んで”腸活ボーイ”。文教大学健康栄養学部で教鞭を執る傍ら、食事に関する新説を紹介する著書『炭水化物は冷まして食べなさい。』の執筆や、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」に出演。多方面で腸内環境を改善する”腸活”を世に広める。
○…広島県出身。小学5年の頃、父の転勤で埼玉へ。他の子と比べて体格がよく、中・高とサッカーに熱中し、全国ベスト8入りを果たした。大学進学当時は「バイオテクノロジー」の流行り始め。遺伝子操作などがメジャーであった中、「食事の機能」に興味が湧いた。ゼミでは朝から晩までマウスの面倒を見た。チームで研究する中で、「学生や教授が一緒になって一つのことを成し遂げる。研究を一生の仕事にしたい」と考えるようになった。
○…修士課程を終え、製薬会社の研究職に。仕事と論文の執筆の繰り返しで7年間ほとんど休まず走り抜けた。その後、文教大学の講師となるが、当時は短大でゼミの制度はなく、次の目標が固まった。2010年、念願の学部が新設されると学生たちの指導にも心血を注ぐ。地域の飲食店とコラボして、数々の腸活メニューを送り出してきた。「学生たちはステージに立つアイドル。自分はステージを用意するだけ」
○…26歳の時には3時間45分で走り切ったフルマラソン。今でも毎年のようにさいたま国際マラソンに出場する。「健康を研究しているからには自分も健康でないとね」。昨年には教え子たちのOB団体「出藍会」を組織し、学生と社会を”食”でつなぐなど、管理栄養士の地位向上のために腐心する。来年には腸活をテーマにした映画も公開予定。「やりたいことがたくさん。次は何をしようかな」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|