「ミニチュアあそびの作品展」を開催する 篠原 友恵さん 東海岸北在住 70歳
余暇楽しむ達人
○…新型コロナによる外出自粛を受け、余暇でミニチュア作品を作り始めた。店舗を丸ごと再現したものから小物を飾ったキッチンボードまで、5月からの約半年で60作品以上を生み出し、12月8日・9日には作品展を開催する。「せっかく引きこもるなら楽しく引きこもらなくちゃ」
○…東京都世田谷生まれ。小学校から大学までは大阪で過ごした。農学部教授の父は手先が器用で、ドールハウスを作ってくれた。お下がりで与えてもらった顕微鏡に夢中になり、小学校では科学クラブで実験の毎日。大学では生化学を専攻し、検体を見やすくする実験道具などを作った。「思えばあの時も工作を楽しんでいた」とほほ笑む。結婚後、茅ヶ崎の萩園へ移住。子育てがいち段落すると、コープ神奈川に勤めた。視察で海外を回り、旅行の虜に。理事長職を辞した後もイタリアやスイスなどご当地の手芸品を見に、40カ国以上を股に掛けた。
○…今年春、予定していた旅行もキャンセル。その時、土産物の工芸品を見てふと思った。「自分でも作れるかも」。動画サイトの見様見真似、布切れやアルミ缶などの手近な材料で試行錯誤した。作品に映すのは旅で目にしたドイツのクリスマスマーケットやパリのキャンディショップ。お店のカウンターから商品まで一つ一つ作り込む。「部品からイメージが広がる。思いがけないアイデアが出る瞬間が好き」
○…「母さんは八百屋に行くように海外へ行くから」とは息子の評。今ではそのエネルギーを作品作りに注ぐ。作品を投稿したSNSで“いいね”が付いたり、友達が買ってくれることがモチベーション。次の挑戦は和風のミニチュア作品。「呉服屋さんなんかいいかも」。もうすでにワクワクしている。
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