市内代官町に今年1月、新たに就労継続支援B型事業所「エールちがさき」(作間晴夫代表理事)が誕生した。
就労継続支援とは、知的障害や精神障害などによって一般就労が困難な人に、働く機会を提供している。同種施設の設置は小和田地区では初で、市内東側でも珍しい。
ウェットスーツの素材を活用
エールちがさきの最大の特徴は、ウェットスーツの素材を使った商品づくりだ。ウェットスーツのメーカーであるヌーベルバーグ・インターナショナル ジャパン(株)(緑が浜)から無償で提供してもらった端材を利用。型紙を当て、カットすることでマウスパッドやチャーム、靴の中敷き、ティッシュケースなどを生み出す。保温性が高いため、コップや缶のカバーも作る。利用者の10代男性は「伸び縮みする素材なので、切るのが難しいが、少しずつ慣れてきた」と笑顔。当初失敗して切れてしまっていたマンタのチャームのしっぽ部分も、最近は上達してきたという。
売れることが利用者の自信に
一般的にB型事業所では、袋詰めなどの軽作業が多い。作間代表は「製品としても良いものを作り、売れていることがわかれば利用者の自信にもつながるのではないか」と話す。商品は市内の協力店舗4店で販売中だ。作間代表は前職のIT系の知識も生かしつつ、ニーズの多いデータ入力の仕事なども利用者に伝えていくという。
定員は20人で、3月18日現在の利用者は2人。SNSを使い認知拡大を図っている。「利用者の経済、社会、精神的な自立のため展開していきたい」と作間代表。
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