松浪小学校(安倍武雄校長)の3年生児童160人が4月20日、21日の2日間、辻堂海浜公園でマリーゴールドの花苗約2500ポットを植栽した。子どもたちは今後、活動を継続していけるよう、他学年に取り組みの意義を広めていく。
総合的な学習の一環で、公園までの道のりで交通マナーを身に付けたり、植栽を通して他者との協働や地域社会とのつながりなどを学びながら、SDGs(持続可能な開発目標)の知識を身に付けることが目的。花苗は「JAさがみ藤沢市花き温室部」(小菅功部長)の若手生産者らが納入したもので、生産者や団体、教育機関が連携してSDGsに取り組んでいる。
「自分たちの公園になった」
植栽初日、グループに分かれ学校を出発した子どもたちは、公園までの約1時間の道のりを徒歩で移動。「車や自転車が来たら声かけをする」「横断歩道を渡る時はしっかり左右を確認する」など、それぞれが交通ルールに気を付けながら行動した。
到着後は、「今日がスタート」の思いを込めて、公園管理者や生産者などへ「よろしくお願いします」とあいさつ。その後、マリーゴールドの苗を丁寧に植栽した。
普段から率先してゴミ拾い
実は、昨年度も授業の一環で同公園を訪れ植栽を行っていた児童ら。「ただの公園」が関わった瞬間、「自分たちの公園」になった。「先生、お水をあげてきたよ」「ゴミを拾ってきたよ」。そんな言葉がよく聞かれるようになった。
2年連続して同学年の担任を務める久保裕紀教諭は、「子どもたちは一気に成長した」と言う。普段から率先してゴミ拾いを行う児童も現れた。授業を通してどんな力が付いたか子どもたちに問うと、「聞く力」「観察力」「ルールを守る力」など、多くの答えが返ってきた。「学校教育目標としている『豊かな心を持ち、自律して行動できる子』が育まれている」と久保教諭は微笑む。
今後、活動の継続を目指し、児童らは他学年に向け学んだ内容を伝えていく。
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