プロサーファーとしての活動をメインに、タレント、モデルなどマルチな才能を生かし活躍している、平原颯馬さん（19）をクローズアップ。茅ヶ崎で生まれ育ち、「これからも住み続けたい」と、地元愛あふれる彼の魅力を探った。
始まりは砂遊び
幼い頃からスケボーで遊んでいた平原さんがサーフィンを始めたのは８歳の時。波乗りを楽しむ両親の影響だった。
スケボーで”横乗り系”に慣れていたため、「イケる」と意気揚々と海に入ったけれど、波に巻かれ「苦しくて、怖かった」と結果は惨敗。「ボードに立つこともできなかった」と苦笑いしながら振り返る。
「ハマらなかった」と言うが、サーフィン後の砂遊びが好きで、「サーフィンやったら砂で遊べる」くらいの気持ちで続けていた。
｢あ、好きかも｣
緑が浜小に通う３年の時、親がサポートして波に乗る「プッシュクラス」で初めて大会に出場した。順調に勝ち進み、ファイナリストに。「あ、好きかも」。何の雑念も無く「サーフィンが好き。試合が好き」だと感じたといい、一気にハマっていった。
小学４年からは汐見台小で過ごした。学校にはキッズサーファーたちがたくさんいて、放課後になると自転車に乗り一緒に海へ。「自分たちの海」を守るため、仲間たちとビーチクリーンも積極的に行っていた。
16歳でプロに昇格
「友達と遊んでいるよりも、サーフィンをやっている時間が多かった」松浪中時代。全日本サーフィン選手権大会に初出場し、見事なライディングで初優勝。その年に日本サーフィン連盟の強化指定選手に選ばれ、16歳でプロに昇格した。
高校に通いながら世界を転戦し、国内外の大会で好成績を残してきた平原さん。２０１８年に日本代表として出場した世界ジュニア選手権では、団体戦の金メダル獲得に貢献。現在も、日本代表強化指定選手に選ばれている他、オリンピック、世界最高峰のサーフリーグＷＳＬＣＬ(チャンピオンツアー）を目指し練習に励んでいる。
芸能活動を始動
迫力があり、観る者を魅了するサーフスタイルが人気の平原さんだが、丹精な顔立ちと屈託のない笑顔にも注目が集まっている。
モデルを務めたり、テレビＣＭに出演するなど、数年前から徐々に芸能活動を開始。昨年、Ａｂｅｍａ ＴＶで配信された「オオカミくんには騙されない」にレギュラー出演したことをきっかけに、本格的に俳優を目指し活動を始動した。
目標とするのは「本格的な演技ができる唯一無二のプロサーファー」。「いそうでいない」このジャンルの先駆けとして邁進していく。
豪快な水しぶきを描く平原さん
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