神奈川県と生産者団体で構成する「かながわブランド振興協議会」が7月9日、かながわブランドとして新たに、茅ヶ崎生まれの野菜「トルコナス」を登録すると発表した。今回の登録により、同ブランドは70品目124登録品となった。
トルコナスは、「茅ヶ崎の新しい名産品を作ろう」と、市内の若手農家とJAさがみが協働して6年前から生産・出荷をはじめた皮が真っ白なナス。栽培する農家が少なく、「直売所向けの品種」ともいわれるが、市内では組合を作り市場出荷を成功させている。種苗会社などによると、このナスの市場出荷は全国的にも珍しいという。
油との相性が抜群
皮の色が白く、重さは通常のナスの3倍ほど。皮は見ため以上に柔らかく、肉質もきめ細かいので油との相性が良く、素揚げやソテー、ステーキなどにして楽しめる。また、色が白いので他の料理に色移りしないのも特徴の一つだ。
現在、市内では清水俊朗さん(35)、脇祥平さん(34)、米山元貴さん(31)ら3人の生産者が約1500本の苗を栽培し、連日出荷作業に追われている。清水さんによると、「今年も例年通りおいしくできている」と言い、収穫されたトルコナスは市内をはじめ小田原や藤沢、川崎などの市場へ出荷される。収穫は9月中旬頃まで。
登録にあたり清水さんは、「品質や生産量、供給体制などが認められた証。ほっとしているし、6年間頑張ってきて良かった。うれしい」と顔をほころばせた。
小学校給食で提供
子どもでも食べやすいことから、小学校給食でもトルコナスを使った献立が昨年から提供されはじめた。
今年は7月1日から13日までに市内の多くの学校で調理された。7月8日に、スパゲティの具として提供された香川小学校では、おかわりする児童が続出。ナスが苦手という男児も、「おいしかった」と満面の笑みで完食していた。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>