新型コロナウイルスの感染拡大が続き「第5波」と呼ばれるなか、黒岩祐治知事は7月16日、「神奈川版緊急事態宣言」を発出した。茅ヶ崎市も22日から、「まん延防止等重点措置」の対象区域となり、8月22日までの1カ月間、飲食店は営業時間が午後8時まで、酒類提供の終日停止などが要請されている。市内の観光関係者や飲食事業者には戸惑いが広がっている。
7月17日、2年ぶりとなる海開きを迎えたばかりの「サザンビーチちがさき海水浴場」。開設者である茅ヶ崎市、運営を受託する市観光協会では「まん延防止」対象地域入りを受けて、海の家でのアルコール類の提供中止を決定した。
同海水浴場では開設にあたり、県のガイドラインに沿った感染症対策を決定。砂浜での飲酒は禁止し、海の家だけで提供する、としていた。
それだけに「対象地域となっても追加で実施することはほとんどない」とする。
ただ「梅雨明けと海開きの時期が重なったこともあり、人出は順調だった」だけに、関係者は「積極的な来場を呼びかけるわけにはいかない。近隣の皆さんに地元の海を楽しんでほしい」と複雑な表情を浮かべる。
観光協会と市では、海岸の見回りを実施することを決定。職員やガードマンらが利用者に感染対策の徹底と飲酒の中止について記したチラシを配るなどして注意を喚起している。
もっとも「まん延防止」の効果については懐疑的な声も。海水浴場に近い駐車場には県外や横浜、川崎など県東部ナンバーの車が並び、22日からの4連休では「多くの人出があった」という。
来場者のなかには「五輪が開催されているのに市民に外出するな、というのは納得できない」と話す人もいた。
飲食店も独自対応
飲食店も営業時間やメニューの変更といった対応を迫られている。
市内柳島のフレンチレストランでは営業時間を午後8時までに短縮。ノンアルコールカクテルやノンアルコールのシャンパンを充実させるなどの対策をとった。スタッフは「こればかりは仕方ない」と話す。
また東海岸北の居酒屋店は、店内飲食をランチだけとし、ディナーはテイクアウトに変更した。店主は「お客様にも困っている人は多い。早く平常に戻ることを祈るしかない」とした。
公共施設夜8時まで
市は7月20日、「新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた市の考え方」を発表した。
これにより、市公共施設の利用時間を、原則午後8時までとすることを決定。もともと9時までとなっていたイベント等についても、8時までに変更するよう主催者に呼びかけるほか、すでに予約済みのイベントで時間を短縮したり、中止を決めた際には、使用料の返金などに応じる考えという。
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