千葉県八街市で下校中の児童5人が死傷する事故が発生したことを受けて、通学路の安全に対する関心が高まっている。茅ヶ崎市では以前から、小学校区単位で関係者による点検と対策の実施を続けてきたが、国や県の指示もあり、通常より前倒して点検を行うことを決めた。
茅ヶ崎市内では2007年に登校中の生徒が死亡する交通事故が発生したことから、翌年に関係者が交通安全対策を横断的に調査検討する場として、「茅ヶ崎市交通安全対策連絡調整会議」が発足した。
以降、教職員や保護者、自治会関係者などの地域住民、警察などによる合同点検が毎年実施され、通学路内の危険と思われる場所を抽出するとともに対策を検討。対策の実施と効果を把握し、さらなる改善へとつなげる仕組みを整えてきた。
点検を実施した箇所は過去5年間でのべ231カ所。車止めポールやカーブミラー、看板の設置といった改善が実際に行われた場所も82カ所に上っている=表。
千葉の事故が発生した直後には、多くの市民から「子どもの通う小学校は大丈夫か」「近所の通学路にも危険な場所がある」などの意見や問い合わせが複数寄せられたという。
また、菅義偉首相が全国的に通学路の点検を進めるよう、関係閣僚会議で指示。県も7月19日付で県内市町村に通達を出したことから、市は、合同点検を前倒しで行うことを決めた。
通常は10〜12月に実施する合同点検を9月末までに行い、10月末までに対策案の検討と提案、という「普段より1〜2カ月早いスケジュール」となるという。
市教育総務部学務課は「時間としてはタイトになるが、市民の関心も高い事項でもあり早急に取り組みを進めていきたい」と話していた。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>