1923(大正12)年9月1日午前11時58分に発生した関東大震災。当時の茅ヶ崎町役場の記録によれば、人口約2万人のうち、156人が亡くなり、重傷者も61人を数えた。
また住宅3426戸のうち2112戸が全壊、1207戸が半壊したという。
大きな揺れによって堤防や道路、橋梁の破損も相次ぎ、東海道線の馬入川鉄橋が崩落。茅ケ崎駅の駅舎や町役場、製糸工場7棟のほか、市域にあった4つの尋常高等小学校の校舎全てが倒壊し、鶴嶺小学校に通う6年生の男子児童1人が亡くなった。
一方で首都東京などで甚大な被害をもたらした火災については「4カ所で出火し全焼は1戸のみ」だったという。
津波についても「平島(現在の漁港の防波堤)まで潮が引き、国道134号付近まで戻った」という証言がある一方で「来なかった」という記録もあるなど、大きな被害は出なかったとみられる。
各地で報告されているのは、地割れや土地の隆起・陥没、液状化。市内下町屋に残る「国指定史跡 旧相模川橋脚」もこの時に出現した。震災後は衛生状況の悪化で腸チフスが流行したという。
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