新型コロナウイルスの感染者急増を受け、茅ヶ崎市は「10月末までに12歳以上の全てのワクチン接種希望者に2回の接種を完了させる」との方針を打ち出した。特に感染が広がる若年層の接種を急ピッチで進めるべく、集団接種の対象者の年齢を大幅に引き下げたほか、妊婦への余剰ワクチン接種もスタート。新たにモデルナ社製ワクチンを確保するなど、さまざまな取り組みを打ち出している。 -8月31日起稿-
予約殺到30分で満員に
これまで集団接種は、65歳以上を皮切りに、60歳・55歳・45歳・40歳と、段階的に年齢を区切って予約を受付けてきた。しかし、8月25日からは、接種機会を最大かつ最速で届けるために「12歳以上」へと一気に引き下げた。
市保健所健康増進課こども健康・予防接種担当によれば、予約開始時間の同日午前9時から電話が殺到。予定していた計2520件は、受付開始約30分で埋まった。その後も電話がつながりにくい状況が続き、市民からは「ようやく電話がつながったのに、すでに予約が埋まっていた」などの声が上がった。
市の調べでは予約の4分の1を10代が占め、全国的に学校や部活動でのクラスターが報道される中、保護者の関心の高さを伺わせる結果となった。
余剰ワクチン妊婦に優先枠
また、妊婦への感染事例が報告される中、市は8月26日から29日まで妊婦を対象に、集団接種会場で発生した余剰ワクチンの予約を受付。102人の申し込みがあり、接種初日となる30日夕方には、抽選で2人の妊婦が接種を行った。
モデルナ社製ワクチン確保へ
市は8月18日時点で、10月末までに国が想定する接種希望者数をまかなえる6万5000回分のワクチンを確保。ワクチンの供給が確実になった2000人分について、8月31日午前9時から予約受付を開始するも、わずか11分で埋まった。
また、さらなる予約枠の確保に向け、モデルナ社製ワクチンの供給についても国や県と調整を進めており、市ワクチン担当は「ワクチンの供給状況に応じ、今後も新たな予約枠を順次追加するので、こまめに予約状況を確認してほしい」と話している。
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