市内元町の路上で10月3日、小さな「聖火リレー」が行われた。
きっかけは藤沢市在住の小学1年生、阪本航愛(こうあ)君の自由研究。阪本君は夏休みを利用して今回と前回の東京五輪の聖火リレーコースを実際に走り、聖火の意味や歴史についてまとめた。そのことを知った聖火ランナー2人が「五輪に関心をもってほしい」と実際に使用されたトーチを持参した。
聖火コース巡る
自宅近くを走る東京五輪の聖火リレーを楽しみにしていたという阪本君。新型コロナの影響で公道走行の中止が決まると「自分で走ってみよう」と思いついた。
6月27日から「一人聖火リレー」がスタート。7月から8月に両親や弟とともに20日間かけて江の島、片瀬海岸、龍口寺、藤沢市役所などの公道コースを走った。成果は約40ページに及ぶ「コウアンピック ひとりでせいかリレー」と題した自由研究にまとめられ、タウンニュース藤沢版でも取り上げられた。
その記事を目にしたのが、市内菱沼在住で東京五輪の聖火ランナーを務めた藤崎直哉さん。デュアスロンの日本代表として長く活躍し、五輪後も講演などを行っている藤崎さんは「ぜひ阪本君と一緒に走りたい」と父・孝太さんに連絡を取り、この日の「聖火リレー」が実現した。
実はこの日走ったのは、阪本君が1964年の東京五輪の聖火ルートを回った際、古い資料で「藤沢市羽鳥」として写真が掲載されていた場所が「茅ヶ崎市元町」だと突き止めていた場所。
藤崎さんと同じく聖火ランナーを務めた對比地(ついひじ)康之さんとともに3人で走った阪本君は「暑い中コースを走るのは大変だったけれど楽しかった。実際の聖火のトーチはきれいだった」と笑顔を見せ、藤崎さんは「阪本君の行動力に感心した」と話した。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>