「音貞オッペケ祭2021」において、日本の女優第1号である川上貞奴が1915年に演じた『サロメ』が11月28日に共恵のスタジオで復刻上演され、大入り満員となった。
同作は19世紀末に書かれた戯曲で、幽閉されている預言者に恋をしたヒロイン・サロメが、その首が欲しいと王に迫り、舞うことを条件に首を手に入れる物語。
当日、日本画を背景とした舞台では、筝と尺八の音色が響きわたる中、出演者らが熱演。大正時代の台本から起こされた耽美的かつ詩的で、難解なセリフを使いこなした演者らに熱い拍手が贈られた。観客からは「神話の中に入り込んだようであっという間だった」という感想が寄せられた。
上演後は音貞塾塾頭・小川稔さんが「今回、舞台道具として配した速水御舟アトリエ所蔵の椅子とながもちは、108年前の11月28日から3日間帝国劇場の舞台で使用されたもの」と解説した。
同公演の記録映像は、12月31日(金)まで期間限定公開。そのほか、ネットショップ『オッペケ売店』でサロメ応援チケットを1000円以上購入で配信URLと当日パンフレットが進呈される。
12月11日(土)には、記念講演会『10th音貞を巡って』を開催。 小川塾頭が司会を務め、名古屋や岐阜県の関係団体と交流し、音貞かるたを披露する。午後2時から3時30分、会場スタジオベルソー(共恵1の8の20の4階)またはオンラインで参加可能。ユーチューブで無料配信。
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