茅ヶ崎市美術館(小川稔館長)が、2021年度の「地域創造大賞」(総務大臣賞)を受賞することが決まった。「地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設」を顕彰しているもので、21日には都内で表彰式が行われる。
(一財)地域創造が、公共文化施設の活性化を目的に2004年度から実施している同賞。神奈川県内では横浜能楽堂や県立音楽堂、県立近代美術館などが大賞を受賞しており6例目となる。
ジャンル超え挑戦
今年で開館25年目になる茅ヶ崎市美術館は「郷土美術館として豊かな地域発見に貢献した」ことが評価された。小川館長は「小規模美術館だからこそ、小さい企画でも奥行きのある展覧会が出来る」と話す。
洋画家の萬鐵五郎や小山敬三、前衛書家の井上有一など地域にゆかりのある多彩な作家の作品を収蔵するほか、茅ヶ崎の夏の定番を取り上げた「アロハシャツ展」や、インクルーシブデザインの手法を取り入れた「美術館まで(から)つづく道」などジャンルを超え、さまざまな切り口に挑戦してきた。
ホノルル美術館が所蔵するキルトコレクションを国内で初めて単独展示した「ホノルル美術館所蔵ハワイアンキルト展」(2017年)が好評を博したほか、18年には明治から昭和にかけて活躍した絵師で、特に海外で人気を博している小原古邨の大規模展示を行い、過去最高の入場者数およそ3万7千人を記録した。
小川館長は「ローカルな館だが、全国に発信していける館になった。子どもや、まだ来たことがない人にもぜひ来ていただいて新しい発見をしてほしい」と話し、今後については「次のステージへ踏み出したい。ジャンルの垣根を超えていく挑戦をしていきたい」と話した。
現在は戦後日本を代表する版画・彫刻家の浜田知明の展示「浜田知明アイロニーとユーモア」を2月6日(日)まで実施中。問い合わせは茅ヶ崎市美術館【電話】️0467・88・1177へ。
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