茅ヶ崎ゆかりの人物館(東海岸南6の6の64)で1月21日から、あるキャラクターの等身大パネルが展示されている。実はこれ、「オッペケペー節」で知られる川上音二郎がイケメン化したもので、ゲームやアニメにもなった人気コンテンツとのコラボ企画。同館の関係者は「普段はなかなか訪れない若い女性が来館するきっかけになれば」と期待を寄せる。
サラサラヘアーのシュっとした姿になった川上音二郎。2011年に携帯アプリとしてスタートし、アニメ、ドラマ、ミュージカルなど、多メディア展開されているコンテンツ『明治東亰(めいじとうきょう)恋伽(れんか)』(通称めいこい)に登場する。
作品は明治時代にタイムスリップした主人公の女子高生が、森鴎外や滝廉太郎、横山大観ら歴史上の人物(もちろんイケメン!)たちと交流し、恋に落ちる―というストーリー。
当初から登場するキャラの1人という音二郎は、兄貴肌の性格で主人公を優しく見守る姿が人気となっている。声を務めるのは茅ヶ崎出身の声優・鳥海浩輔さん。
今回のコラボは、同館で3月27日(日)まで開催中の企画展「人物で見る茅ヶ崎と芸能」で、音二郎に関連する資料も多数展示されていることから決まった。
足運ぶきっかけに
近年、アニメの舞台になった場所をファンが訪れる「聖地巡礼」など、コンテンツを集客や地域振興につなげよう、という動きが広がっている。
同館では2018年4月から9月まで「国木田独歩 茅ヶ崎で過ごした最期の141日」が開催された際、人気ゲームと連動したパネル展示を行ったところ、20代〜30代の女性ファンが多く訪れたという。
「めいこい」でも登場人物に関連する美術展に多くのファンが足を運んだといい、関係者の期待は大きい。市文化生涯学習課では「今回の展示が茅ヶ崎を訪れるきっかけとなり、新しい知識に触れてもらえたらうれしい」と話している。
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