市役所の壁面に掲出されていた廃棄予定の懸垂幕がこのほど、バッグに生まれ変わった。発案したのは市産業振興課の職員で、市内の手芸店が加工の協力をした。幕の処分費・運送費が削減できたという。
バッグになったのは、昨年3月から9月まで使用された茅ヶ崎ローカル応援チケットの懸垂幕。
同事業を担当し、掲出期間中に強風対応などで幕の上げ下ろしを何度も行っていた市産業振興課の職員から「半年しか掲出できないのに、そのまま廃棄するのはもったいない。何かに再利用できるはず」という声が上がるようになったという。
老舗手芸店が協力
懸垂幕の素材は厚みのある丈夫なビニール素材のため、通常のミシンでは加工が難しい。そこで同課では市内で50年以上手芸店を営む津田糸店の津田眞利さんに相談し、バッグとして再利用できることとなった。
大きさや持ち手の幅なども同課が提案。生地の裁断は同店で行い、約1カ月をかけて縦35cm、横32cmのバッグ25個が2月中旬に完成した。
デザインは文字部分を切りとったものは白と黒のモノトーンとなり、イラストを生かした部分は水色ベースのカラフルなバッグに生まれ変わった。
同課の前田未来さんは「縫い方がとてもきれい。本来捨てるはずのものが使えるようになったうえ、約5万円の処分費削減のほか、環境に配慮する取り組みにつなげられた」と話す。
今回は試験的に作成したため、一般への販売や展示は行わず、職員が業務内で使用するという。
同課では「今後も市内事業者との連携や廃品リユースの可能性について検討していきたい」とした。
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