(公社)神奈川県看護協会あかしあ訪問看護ステーション(東海岸南)の所長・神田真理恵さんが、「第57回神奈川県看護賞」を受賞した。市内施設では唯一の選出。
この賞は、看護師や保健師、助産師などに県内で従事し顕著な業績をあげた人に贈られるもので、県民の看護に対する理解を深めようと1966年に創設された。今年は5月12日の看護の日を含む「看護週間」に贈呈式が行われ、選出された10人は黒岩祐治知事から感謝の意とともに賞状とブローチを手渡された。
受賞者の神田さんは、看護師の育成、看護学生・研修生の実習指導など、看護師の資質向上に尽力。このほかにも行政からの要請による高齢者や精神疾患、災害関連の会議への参画や、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた職場環境の改善などが評価を受け、同賞の受賞に至った。
神田さんは「名誉ある賞をいただけて大変うれしい。日頃から支えてくださる方たちに感謝を伝えたい」と話す。
「自分らしい生活」の伴走支援
「物心がついた時から看護師を目指していた」と話す神田さん。祖母を自宅で看取った際、看護をした叔母の姿を見てその思いは強くなった。それと同時に、家で家族に囲まれたまま人生を終えることが素敵なことと感じたという。
23歳のときに正看護師となり、総合病院で16年務めた後、現在の訪問看護ステーションに転職。病院とは違い、在宅という限られた医療資源の中で幅広い症例に対応した伴走支援を行っている。
神田さんは「訪問看護の仕事では、病院内の生活とは違い、自宅で『自分らしい生活』を送っている患者さんの姿がみられた。この『自分らしい生活』を続けられるよう、サポートしていくのも訪問看護の魅力と実感した。これからも患者のみならずスタッフも含めた地域の皆さまのために活動していきたい」と語った。
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