茅ヶ崎市が平和都市宣言を行ってから、今年で60年の節目を迎える。県内の自治体に先がけて行われたこの宣言は、後の核廃絶平和都市宣言と並んで、地域における平和運動推進の礎となってきた。市内では今年も8月15日の「終戦の日」を前に、さまざまな催しが予定されている。
茅ヶ崎市議会は1962年12月19日、平和都市宣言を全会一致で採択した。こうした宣言が議会で採択されるのは、県内で初めてのことだった。
翌63年6月には、宣言の趣旨に基づいて平和運動を推進する「世界連邦建設同盟茅ヶ崎支部」が設立され、66年11月に世界連邦本部(ハーグ)から国際認証状が伝達されている。
70年11月には市が平和都市宣言記念祭を開催。85年12月に茅ヶ崎市核兵器廃絶平和都市宣言も行われ、市内の平和事業を支える理念となった。
88年には公募市民による「平和を考える茅ヶ崎市民の会」が発足した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて現在は中止となっているが、小・中学校の代表を広島に派遣する「ピーストレイン」などの平和事業に30年以上にわたって取り組んでおり、今年も原爆をテーマにした展示をブランチなどで開催した。
ポスター・作文コンテスト表彰
「終戦の日」8月15日(月)には、平和のつどいが市役所本庁舎で開催され、東京大空襲・戦災資料センター館長の吉田裕さんを招いた平和講演会などが行われる(申し込みは締切済)。
会場では、市内在住・在学の小学6年生と中学2年生を対象に募集した「『平和について』ポスター・作文コンテスト」の入賞者が表彰される。
今回は1200人以上から応募があり、ポスターの部(小学6年生)で中村新(さら)さん(鶴が台小)、ポスターの部(中学2年生)で平田真央さん(北陽中)、作文の部(中学2年生)で細沼茅春さん(赤羽根中)が、市長賞を受賞した。
小中学生の短文展
平和を考える茅ヶ崎市民の会実行委員会は、平和への願い短文展を8月13日(土)、15日(月)、16日(火)の3日間、市役所本庁舎1階市民ふれあいプラザで開催する。
2021年度に市内の小・中学生から募集した平和に対する思いや願いが込められた短文を展示するもので、13日は午前10時から正午まで、15日は午前10時から午後5時まで、16日は午前10時から午後3時まで。
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