手軽さもあって楽しむ人が増えているマリンスポーツ・SUP(以下サップ)。一方で茅ヶ崎市内の海岸では事故も急増している。安全に楽しむコツを、NPO法人スタンドアップパドルユニオン理事長で東海岸南でサーフショップを営む細井隆さんに聞いた。
「必ず2人以上で」
海岸に駐車場が多いなど、利用しやすい環境も手伝い、サップ人口が増え続けている茅ヶ崎。
細井さんは2014年以降、世界大会を茅ヶ崎に誘致するなど、以前から競技の普及に取り組んできた。
それとともに市や海上保安庁とも協力し、茅ヶ崎の海のルールや危険性、安全に利用するための方法を学ぶスクールを定期的に実施してきた。
「近年ではネット通販でボードを購入し風や波などの知識がないまま始める人も少なくない」と細井さん。とりわけ9月以降は陸から海側へと吹く北風に変わり、海が変化しやすくなることから、利用者には海に出る前に気象情報などを把握するよう呼びかける。
加えて、1人だけで海に入る人もいるため「水のスポーツは最低2人で行くのが原則」と警鐘を鳴らす。
「地元ショップに聞いて」
また事故防止のポイントとして「地元のサーフショップなどに聞くこと」を挙げる。
「海のことは地元のショップが一番熟知している。仮にボードを購入したのがネットだったとしても、行きづらいと思わず、事前確認として電話でもいいから聞いてほしい」とも。「地域密着で楽しむのが一番の安全策」と訴える。
細井さんは「サップの利用者が増えることは、地域の活性化にもつながる。だからこそ、波や風などの情報提供や適切な指導によって事故を防ぐことが大切」とする。「皆が安全で楽しく利用できるよう今後も活動を続け、茅ヶ崎を発展させていきたい」
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