静岡県で8月14日に行われた全日本一輪車競技大会のトラックレース部門で、アレセイア湘南高校2年の内田岬希(みさき)さん(17・十間坂在住)が、初の総合優勝を果たした。2種目で優勝し、100メートルスプリントでは12秒60をマークし日本新記録も樹立。2位に終わった昨年の雪辱を果たした。
内田さんは今大会、出場した4種目のうち100メートルスプリントと片足50メートルで優勝、タイヤ乗り30メートルと400メートルスプリントでも2位となり、初の総合優勝を成し遂げた。2位に15ポイント以上の差をつける圧勝だった。
日本新を叩き出した100メートルスプリントでは、「マークしていた」という中学2年の選手に100分の6秒差にまで迫られたものの、猛追を抑えて勝利。
ゴール後すぐにタイムを見て「普段通りにできれば記録に近づけると思っていたが、ついにやったぞという気持ちだった。一緒に走った選手たちが、駆け寄ってたたえてくれたこともうれしかった」と話す。
難しい調整も乗り越え
小学1年生で一輪車を始め、姉の碧さん、弟の侑希さんとともに切磋琢磨してきた内田さん。近年はトラック競技に重点を置いている。
優勝を目指して出場した昨年の全日本では、タイヤ乗りでの落車が響いて優勝を逃していた。
日本一を目指して臨んだ今大会は、難しい調整を余儀なくされた。2年に1度行われる世界大会に出場するため、7月29日からフランスに滞在。帰国したのは大会5日前の8月9日夜だった。
時差ボケに加えて、フランスと日本でそれぞれ違う一輪車の規格と、湿度の違いにも苦しんだ。日本の暑さに慣れるため、炎天下になる午後2時ごろにあえて練習を組んだりもした。調整中は雨も重なって思い通りの練習ができないことも。「本番前は不安しかなかったが、今年こそという思いが勝った」と振り返る。
連覇へ課題克服
次なる目標は「全日本連覇」。そのためにも、苦手な長距離種目の強化へ向けて持久力アップに励む。
「結果を残すことで、競技としての一輪車の魅力をもっと広めたい」と意気込んでいる。
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