1月7日 市民文化会館
晩年を茅ヶ崎で過ごした昭和の文豪・開高健(かいこうたけし)をテーマにした日本ペンクラブ企画・監修のイベントが1月7日(土)、茅ヶ崎市民文化会館で開催される。主催する開高健記念会では「珠玉の作品はもとより、人間・開高を知るきっかけになれば」と期待を寄せる。
「文学ライブステージ ふるさとと文学2022開高健の茅ヶ崎」と銘打ったこのイベントは、作家らで構成される日本ペンクラブが創立80周年を迎えた2015年からスタートさせた企画の一環。作家と作品や土地、世界との結びつきに着目し、過去には「島崎藤村の小諸」などのテーマで、先端の映像と音楽、朗読、討論を組み合わせて行ってきた。今回は第1部で映像ライブ「戦争という原郷あるいは現況、そして幻境〜開高健の人・作品・世界」が、第2部では朗読劇「掌(て)のなかの海」(『珠玉』文藝春秋刊より)が行われ、俳優の中村敦夫さん、竹中直人さんが担当する。また第3部では「開高健の茅ヶ崎」と題したシンポジウムが予定されている。
10月に行われた記者会見で、日本ペンクラブ会長の桐野夏生氏は「市民に彼の魅力を知ってもらい、若い世代の刺激になれば」と話し、イベントへの参加を呼び掛けた。
事前申込が必要
定員800人(応募者多数なら抽選)。入場無料だが、観覧には往復はがきでの申込が必要。締切は11月30日(水)(当日消印有効)。詳細は市ホームページで確認を。(問)文化生涯学習課【電話】0467・82・1111。
44歳で茅ヶ崎へ
開高は大阪出身の作家。20代は寿屋(現サントリー)の宣伝部で広告コピーライターとして活躍し、28歳の時に「裸の王様」で芥川賞を受賞した。茅ヶ崎には1974年、44歳のときに東海岸南に移住し、58歳で亡くなるまで活動拠点として家族と過ごしている。
邸宅は、妻の牧羊子さんが尽力して「開高健記念館」として開設。2003年には一般来場が可能になり、これまで市内外から10万人が訪れた。来年で20周年の節目を迎える。
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