茅ケ崎北陵高校吹奏楽部(弓桁太平代表顧問)が2月12日(日)に文京シビックホール(東京都文京区)で開催される吹奏楽による「シンフォニックジャズ&ポップスコンテスト全国大会」に3年連続で出場する。録音審査を突破した全国18団体が演奏技術を競い合う。
本格的なシンフォニックジャズ&シンフォニックポップスの演奏を追及し、乗りや高揚感を指す「グルーヴ感」や応用を重視した演奏を推進する同コンテスト。今回で11回を数え、中高一貫、高校、大学などの吹奏楽部や団体が出場する。
同部では、夏はクラシックの定期演奏会、冬はこのジャズの大会を目指して練習に励む。昨年12月にはジャズの定期演奏会を催し千人が来場するなど人気を博しているが、吹奏楽部がジャズに取り組むのは神奈川県内でも珍しいという。クラシックと比べ、テンポやリズムが異なり、演奏が難しいとされるためだ。
励まし合って練習
しかも今年度は、担当楽器を高校で初めて演奏するといった部員が半数を占めた。そのため、部員同士で「教え合い」を重ねながら演奏技術の向上に努めてきた。部長の小山内美波さんは「皆で励まし合って練習していた」と回顧する。生徒の頑張りに応えようと、弓桁教諭ら同高OBを中心に結成されたジャズバンドの仲間も協力。生徒たちは指導を受けつつ、自主練習などでも演奏の様子を動画で見て学んだ。副部長の高橋杏さんは「高校生にしては上手ではなく、本当に高校生が演奏しているのかと驚かれるように講師のスーパープレイを参考に練習していた」と振り返る。
本番を控え、副部長の長谷川遼さんは「昨年の課題を克服して集大成を見せたい。自分たちが表現したいグルーヴ感、音楽を出したい」と意気込む。弓桁教諭は「ジャズは主体性と協調性を育む教材だと聞いた。たくましさ、しなやかさの両方を持って大会に臨んでほしい」と期待を寄せた。
大会では守屋純子さん作曲の「Waltz forGil Evans」、チック・コリアの名曲「Spain」の2曲を披露する。演奏の模様は動画でも配信される。
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