イルカやペンギンなどの海獣類の診療や検査方法などを掲載した国内初のマニュアル本(上下巻)を、このほど新江ノ島水族館と沖縄美ら海水族館の獣医師らが共著で刊行した。下巻出版を記念したシンポジウムが2月22日、新江ノ島水族館で行われ、約60人が著者の話に耳を傾けた。
同水族館によると、これまで国内には同様の手引書がなく、獣医師は他の水族館や研究者の情報提供や技術協力で生き物の診療や健康管理を行っていたという。
上巻ではイルカの疾患の処置方法などを取り上げ、下巻ではペンギンやカワウソなど8種類の動物に関する情報を収録した。600点超の画像と36本の動画を掲載するなど「分かりやすさ」を重視したという。
シンポジウムでは、新江ノ島水族館の獣医師・白形知佳さんらが海獣類の飼育について解説した後、著者3人によるトークショーを実施。2年以上の歳月をかけて出版した経緯などを紹介した。白形さんは「獣医師や飼育員、海獣診療に携わる人のチーム医療が進み、診療や検査の質向上につながれば」と話した。
『海獣診療マニュアル上巻/下巻』。A4判、各8800円(税込)。学窓社出版。
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