東海岸南にある不動産会社「クレールスピティ」が昨年、結婚相談所を開設した。その名は「クレールエージェンシー」。不動産業として湘南で約7千件の取引実績から何万人もの顧客ニーズに応えてきた経験を生かし、理想のパートナー探しのサポートを行っている。
テレワークで需要に変化
結婚相談所を開設したのは、コロナ禍でテレワークが普及したことで都内に住む必要がなくなり、人気の湘南エリアで不動産を購入したい単身者の相談が増えてきたのがきっかけ。同社社長でカウンセラーの村上眞美さんが顧客の相談を受けるうちに、食生活や見知らぬ地での仲間づくりなどが心配になったことから「結婚してほしいという気持ちより、単身のお客様のコミュニティを広げたいという思いが募った。不動産を売るだけでなく、想いに寄り添い的確なアドバイスがしたい。そんな、茅ヶ崎での暮らしのお手伝いができれば結婚相談所もいいなあと思って」と明かす。
不動産購入=結婚
「不動産は人。お客様には不動産の契約はご結婚と似ていると伝えている」とし、「不動産も結婚相手も世界に一つで(一人)同じもの(人)は無く、100%完全でもない。購入(結婚)してから作り上げていくライフ、歴史がとても大切。長年、不動産をご紹介して結婚と似ているなと思い、結婚相談所を始めた」と村上さん。不動産を購入する過程でさまざまな業者を紹介する中、「そうした方々による『チーム村上』が茅ヶ崎での安心の暮らしを守ってくれる」と自負する。さらに、「これまでにお客様となった方は、そうした方々によって信頼関係のある楽しいコミュニティをつくり、互いに助け合い、湘南での暮らしを豊かにする」と強調する。
もう一つ、不動産の有資格者が結婚相談所を営むことに適する理由に、「守秘義務」を挙げる。年齢、年収などの個人情報を初対面から聞く業務を続けてきたことから、守秘義務を堅く守り続けることは顧客との信頼関係を築くための大切な要素だと考えてきた。その上で、「真剣に幸せを考えている人たちに対してしっかり応えられる環境がここにある」と思いをにじませる。「サーフィンやバーベキューは一人でも楽しいが、ワイワイと皆とも楽しみたい。大事なのは、何をするかより、誰とするか」
「茅ヶ崎の母になりたい」
同所は結婚相談所の国内2大協会に所属。会員になれば、登録している約19万人の中から紹介することができる。村上さんは「気軽に相談できる『茅ヶ崎の母』だと思って頼ってほしい」と呼びかけ、「湘南、地元茅ヶ崎のファンを大事にしたい。お役に立てるうちは学んだことを生かして、素敵な『縁』をつなぐ、おもてなしを続けていきたい」と笑顔を見せる。
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