茅ヶ崎商工会議所と茅ヶ崎南本通り商店会が連携し、大岡越前祭ビッグパレードと同日の4月30日(日)に車両規制時間を活用して同商店会で「軒先マーケット」を開催する。「市民の安全で安心な空間づくり」を目的とした、同商議所が提唱するウォーカブルなまちづくりの一環。越前祭と共に、茅ケ崎駅南口のにぎわい創出を目指す。
「試験的な役割」も
越前祭ビッグパレード開催に伴い、南本通りを含む周辺道路が午後0時30分から3時まで交通規制で「歩行者天国」になることから、商店会の出店が並ぶ通りを安全に巡りながら買い物などを楽しんでもらおうと企画された。
フードトラック3台が出店を予定しイベントを盛り上げるほか、商議所もウォーカブル運動の市民への理解、浸透を図る考え。亀井信幸会頭は「このイベントが『車より人を優先する社会』の実現に向けた、試験的な役割を担えたら」としている。
会場となる同商店会には約90の店舗がひしめく。過去には茅ヶ崎ツインウェイブの新設を記念して歩行者天国によるイベントを開催したこともあったが、近年は実施できていない。そこで再開を目指し、軒先マーケットを4回開催してきた。
今回のイベントをめぐっては、茅ヶ崎市商店会連合会の会長で、商議所のウォーカブル委員会の委員長を務める長谷川裕さんが越前祭の車両規制時間の活用を商店会に打診。その後、商議所および同委員会と連携して検討が進められ、実現する運びとなった。
「コロナ禍を乗り超え、力を合わせて茅ヶ崎、商店街を盛り上げたい。遊びがてら立ち寄ってくれたら」と同商店会の宇野雅仁会長。亀井会頭は「ぜひ大勢の人に楽しんでほしい」と期待を寄せた上で、「ウォーカブルシティ推進都市宣言の実現を今後、市に投げかけたい」と展望した。
イベントの開催時間は午前11時から午後4時までで、車両規制が解除された後も続けられる。
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