NPO法人茅ヶ崎海岸づくり推進機構の理事長に就任した 金子 和(やわら)さん 中海岸在住 62歳
美しい海 後世につなぐ
○…海辺の環境再生や景観の修復に取り組む団体「茅ヶ崎海岸づくり推進機構」の理事長に就任した。茅ヶ崎には1988年に移住。大学院時代にサーフィンを教わり、茅ヶ崎の海に魅せられた。約10年前、知人に誘われ同団体のメンバーに。重責を担う立場となったいま、「この海をずっと維持していきたい」という思いを改めて強くする。
○…入会した頃から海浜植生に力を入れ始め、雑草が生えた空き地を整備するなど景観保持に努めた。併せて国、県、市の土地所有や複雑な権利関係を整理した上で、行政関係者と情報交換を重ねながら、計画的な海岸の土地活用に向けた協力を要請してきた。「海や海岸の環境に対する市民の声を後押ししたい」と思いを馳せる。
○…上智大学電気電子工学科で半導体を学び、学位を取得。発光ダイオード、レーザダイオード(LD)の専門家として現在、東都大学の准教授を務める。以前勤務した電機メーカー・HP社では、後のノーベル物理学賞の赤崎勇さんとの共同研究に従事した。息子、娘は独立し妻と暮らす。行動的な面は変わらず、47歳から始めたシニアサッカーは今も続け、所属する市、県内のチームで毎週のように試合に出場。合間を縫ってサーフィンも楽しんでいる。
○…今後はプール跡地の公園化、サイクリングロードの直線化、放水路の修景に向けた提言に注力する考え。ビーチクリーンイベントなどと連携し、海岸に人が集まりやすくする仕掛けも検討する。海のルール整備にも意欲的だ。「自分が理事長のうちに、機構の発端から今日までの記録を残し、理念、目的を次につなげたい。そして、美しい茅ヶ崎の海を宝物として子どもたちに引き継いでいけたら」
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