茅ヶ崎市は7月1日(土)から、「妊婦歯科(歯周病)健康診査」をスタートさせる。口腔内の環境が変化しやすい妊婦を対象とした健診が、500円で受けられるもの。市担当者は「お母さん自身と生まれてくる子どもの健やかな成長のためにぜひ受診を」と呼びかける。
対象となるのは市内に住民票がある妊娠中の女性。7月1日以降、妊娠届を提出した人に受診に必要な「記録表」が渡される。すでに妊娠届を提出して手もとに記録表のない人は、市こども育成相談課こども健康担当に連絡すると郵送される。
希望者は指定医療機関(右下の二次元コードから確認可能)に予約をした上で受診すると、歯や歯周組織、清掃状態、歯列咬合、口腔粘膜などについての口腔内審査が行われる。
受診期間は妊娠中に1回で、市は「16〜27週の体調のいい時」を推奨している。受診料は500円。健診後に治療を必要とする場合などは別途料金がかかる。市では年間500〜600件の利用を見込んでいる。
早産のリスクも
事業は新たな子育て施策として、今年度当初予算に関連経費が盛り込まれた。すでに横浜市や平塚市、寒川町なども同様の事業を行っている。
背景には妊娠中の口腔状態が、妊婦や生まれてくる子どもの健康に大きな影響があることがわかってきたことがあるという。
妊娠中はホルモンのバランスが崩れやすいほか、つわりがひどい場合などは歯みがきがしづらかったり、戻した胃酸などで歯が傷んだりと口内の環境が悪化しやすい。最近では、歯周病のある人は早産のリスクが高くなったというデータがあるなど、近年、妊娠中の口腔ケアの重要性が認識されるようになっているという。
市こども育成相談課の担当者は「子どもが生まれた後の虫歯の予防などにもつながりますので、ぜひ受診してもらえたら」と呼びかける。詳細は同課【電話】0467・81・7171へ。
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