茅ヶ崎市は、2024年4月から茅ヶ崎公園駐車場を有料化する。1時間まで無料で、それ以降は1時間あたり300円などとし、夏のシーズン料金を設定することも可能とした。市議会6月定例会の最終日29日、同駐車場に関する条例が賛成多数で可決された。
有料化は、受益者負担の適正化を図ることが目的。同公園には野球場とテニスコート、体験学習センターうみかぜテラスがあり、これらの施設を利用する人のために専用駐車場が設けられている。だが、海岸に近いことから、車を止めて海岸を訪れる人が想定され、有料化により目的外利用や長時間利用を抑制するねらいもある。
休日最大1600円
1時間まで無料で、それ以降は1時間あたり300円。1日につき平日最大900円、土日・祝日1200円とする。また、5月から10月までの期間においては、1時間あたり400円、平日1200円、土日・祝日は1600円を上限に金額を設定できるものとした。駐車場の管理は指定管理者が行い、具体的な利用料金は条例の範囲内で設定し、市長へ申請することとなる。
市では、料金設定に際し、近隣の県立辻堂海浜公園駐車場や民間駐車場などの料金を参考にしたと説明。年間1500万円から1700万円程度の売り上げを見込み、運営経費や初期投資などにかかる約1200万円を差し引き、約300万円から500万円の利益が生じると試算している。
現在の駐車台数は、高砂通り側にある第1駐車場が69台、国道134号側の第2駐車場が64台で合計133台。有料化に伴い、ゲートや清算機を設置し、白線を引き直すことで駐車台数は今より減るという。来年4月以降、利用時間は24時間に変更。ただし、駐車場に出入りできるのは施設の利用時間と合わせ、午前5時30分から午後9時30分まで。住宅地に位置するため、近隣住民の生活環境に配慮した。
茅ヶ崎公園駐車場の有料化をめぐる議会審議では、満車時に入庫待ちの車列ができたり、周辺道路で渋滞が発生したりしないよう、交通整理員を配置するなどの対応を求める意見や「金額やシーズン料金の設定に明確な根拠が示されていない」などといった意見が議員から出た。
市役所駐車場など24時間出入りへ
来年4月から、市役所と総合体育館、市民文化会館の駐車場は24時間いつでも出入り可能になる。現在、午後11時から翌朝8時までは入庫・出庫はできない。
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