神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎・寒川版 公開:2023年7月14日 エリアトップへ

浜で唯一西向くその理由 鶴嶺八幡宮 能條大輔宮司に聞く

文化

公開:2023年7月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
神輿の御仮屋を立てた本殿の前に立つ能條宮司
神輿の御仮屋を立てた本殿の前に立つ能條宮司

 34社39基の神輿が海岸に集結し、寒川神社を中心に、ずらりと海を向いて並ぶさまは圧巻だ。しかし、その中で唯一、富士山の方向(西)を向くのが鶴嶺八幡宮の神輿。そのいわれについて、同八幡宮の能條大輔宮司に聞いた。

 浜降祭の起源については諸説ある。その一つが天保9(1838)年、寒川神社の神輿が大磯町に渡御した帰りに、川に転落して行方不明になった御神体を南湖の漁師が発見し、寒川神社に届けたことを契機に、毎年同神社の神輿がお礼参りに南湖の浜に赴き、禊をするようになったというものだ。

 一方、江戸時代後期に幕府がまとめた『新編相模国風土記稿』によると、鶴嶺八幡宮では寒川神社のお礼参りよりずっと古い時代から、心身の罪や穢れを清める禊の神事として毎年、浜辺への渡御が行われていたとある。

 能條宮司によると、元寇の際に国家安泰などを祈り、海岸で巫女舞「八乙女の舞」をし、浜祈祷を行ったのが禊の起源だという。以前は、浜降祭は6月30日の夏越の大祓に行われており、同社では古くから29日を禊を行う古式の禊祭として、今も祝詞を奏上している。

 しかし鶴嶺八幡宮は、幾多の戦乱を経て没落。その間には寒川神社が摂社として管理していた時期もあったのだという。

恩思い 露払う

 現在、鶴嶺八幡宮の神輿は先導を務める「露払い」として寒川神社の前を行く。能條宮司は「浜で西(寒川神社の方角)を向くのもお守りするため。摂社として助けていただいた恩返しもあるのでしょう」と推測する。

 また、4年ぶりの浜降祭について「祭は文化を伝承し、つなげていくもの。コロナで人のつながりが分断され、より大事だと気付かされた。これを機に浜降祭でつながりを再び強くし、助け合っていけたら」と語った。

茅ヶ崎・寒川版のローカルニュース最新6

歴史・自然感じる「里山歩き」

歴史・自然感じる「里山歩き」

11月2日、参加費無料

10月4日

こども食堂にパン寄贈

こども食堂にパン寄贈

地元ゆかりの女子ゴルフ選手

10月4日

BEGIN 茅ヶ崎で熱唱

BEGIN 茅ヶ崎で熱唱

茅ヶ崎エフエム1周年記念で単独公演

10月4日

箱根予選会で母校の応援を

箱根予選会で母校の応援を

明大校友会が企画

10月4日

BENIRINGOとビーチクリーン

BENIRINGOとビーチクリーン

石のペイントも

10月4日

宗次郎オカリナ公演

宗次郎オカリナ公演

寒川で12月1日(日)・前売券発売中

10月4日

みんなの下水道(茅ヶ崎市下水道河川部)

9月10日は下水道の日。9月4週にわたり、下水道の大切な役割をご紹介しています。

https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kurasi_gesuido/1045423.html

馬肉専門販売店

1500円以上お買い上げの方、「タウン見た」でユッケプレゼント

https://rarea.events/event/112428

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

湘南幼児学園

みんなと一緒に楽しい時間を

https://sygkramskolan.amebaownd.com/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 7月19日0:00更新

  • 7月5日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

茅ヶ崎・寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

101歳の医師による健康談義

10月16日

101歳の医師による健康談義

小笹慶資さんらが登壇

10月16日~10月16日

茅ヶ崎・寒川版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook