2022年度の市内の不法投棄件数は181件で、前年度と比べて1・5倍に増えたことが分かった。昨年4月からスタートした「ごみ有料化」が影響していると考えられる。そのうち、小出地区は約3分の1(59件)を占めており、地元では市と連携し、対策に乗り出している。
ごみ有料化が影響
市環境事業センターによると、市内の過去5年間の不法投棄件数は、2018年度160件、19年度147件、20年度97件と減少傾向だったが、21年度には115件と、増加に転じた。有料化がスタートした22年度は前年比66件増(約1・5倍)の181件となり、有料化が大きく影響しているものと考えられる。
パトロールや看板も
なかでも、人通りの少ない小出地区では年間を通じて不法投棄が多発。例年、全体の約3分の1を占めている。
市では対策として、市職員による毎日のパトロールをはじめ、警察と連携した年4回の夜間監視パトロール、市民と警察、県・市職員との情報共有や意見交換会なども行っている。
昨年は、小出小学校の4年生向けに「出前授業」を行い、子どもたちが不法投棄の防止を呼び掛ける看板の製作・設置も行った。
捨てられない環境に
地元住民も対策強化に乗り出している。小出地区まちぢから協議会は今年2月、「環境保全部会」を設立した。
部会員は市環境事業センターと合同で、地区全域をパトロールしているほか、小出小児童が描いた環境美化ポスターの設置を、特に不法投棄が多い場所を中心に進める。木や草が生い茂った環境はごみが見えにくく不法投棄されやすいことから、草刈り、竹・雑木の伐採や枝払いも定期的に続けている。
7月6日・7日には、部会員や同センター職員ら11人が芹沢の斎場付近の道路などを清掃。作業中に出た土砂などは市道路管理課が撤去した。
部会ではさらに、不法投棄が多い箇所への監視カメラの増設なども検討している。会見春雄部会長は「『不法投棄、やらない、させない、許さない!』をスローガンに、小出の恵まれた自然に感謝して、美しい環境を大切に守っていけたら」と話している。
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