ロシアによる侵攻から避難を余儀なくされ、昨年、市内で受け入れられたウクライナ人のバルバラ・コルニエバさんの作品がこのほど、毎日書道展の2部門で入選した。
選ばれたのは近代詩文書部門の「海よ」と、大字書部門の「命」。
「海よ」は「海を越えた先にウクライナがあり、そのさらに先に大きな夢と希望がある」という思いが込められている。「命」はバルバラさんが大好きな字の一つで、避難した当初「夜が怖いと感じ、夜通し書き続けた」という思い出の字だ。
バルバラさんは矢畑で「一美書道会」を主宰する書道家の小川對山さんから指導を受けてきた。「日本人にはない表現方法」に着目した小川さんの勧めで、次第に大きな画仙紙で書に取り組むようになると、表現の幅がさらに広がっていった。
同展の審査員も務める小川さんは「伝統ある書道展で、入選するのは出品者全体の半分。それを来日1年目に2部門で果たすのはとても珍しく、素晴らしいこと」とたたえる。バルバラさんは「私の作品が毎日書道展に展示されることになり、光栄です。小川先生の指導に感謝しています。日本のアートシーンにもっと貢献できるよう、一層努力したいと思います」と喜んだ。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のローカルニュース最新6件
|
<PR>