茅ヶ崎市内の酪農業と食品製造・販売業が連携し、地元産の生乳を市内で牛乳やチーズに加工、販売する試みがこのほど始まった。今後は店頭での販売に加え、ケーキ店など牛乳を原材料として利用している食品製造業者、学校給食にも提供して地産地消を推進する。2025年に柳島でオープン予定の道の駅でも販売し、ブランド化を進めていく考えだ。
地元酪農家と連携
取り組みの第1弾として、茅ヶ崎産乳製品を販売しているのは、人気アイスクリーム店プレンティーズが、8月8日にオープンさせた新店舗「プレンティーズ ミルク&チーズファクトリー」(みずき3の1の6)。
「創業当時から地元の牛乳を使ったアイスクリームを作りたかった」という同社の長谷川裕社長は3年前、市の協力も得て茅ヶ崎産牛乳を原料としたアイスの販売を実現した。長谷川社長はその後も、茅ヶ崎産牛乳を使った製品の販売を拡充しようとしてきた。しかし飲用牛乳の加工販売には、成分規格や保存方法など食品衛生法上の基準が厳しく多くの制約があったため、なかなか取り組みは広がらなかった。
そうしたなか、市が実施する農業商工業連携支援により、地元酪農家ら関係者と同社の連携が進み、同社での販売にこぎつけた。市の担当者は「市内で酪農業を営む牧場主の多くは、自ら生産した生乳を地元の方に味わってもらうことが夢だった」と話す。
同社では、茅ヶ崎産牛乳を取り扱う認証店に配布するシールも作製。現在、一部のスーパーから牛乳についての問い合わせも来ているという。
長谷川さんは「皆様においしいと言っていただいている当店のアイスは、茅ヶ崎産牛乳があってこそ。この牛乳をもっと広めていきたい」と意気込んでいる。
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