茅ヶ崎市は、市とのゆかりが深く、俳優・歌手として活躍してきた加山雄三さんを名誉市民に推薦することを決めた。市議会9月定例会初日の1日(金)に関連する議案が審議される予定で、可決されれば、47年ぶり5人目の名誉市民誕生となる。
市「貢献に感謝」
佐藤光市長は8月28日に会見を行い、推薦理由を説明。今夏は夕方5時のチャイムに加山さんの代表曲のひとつ「海 その愛」が使用されたことや、加山雄三ミュージアムからの資料寄贈など市に対する貢献があったことなどを挙げた。昨年12月に惜しまれつつもコンサート活動から退いた後、商工会議所が中心となって加山さんの銅像を建てる計画が進められており、市長は「加山さんが5人目の名誉市民になることを心から願う」と話した。
幼少期から30年余りを市内で過ごした加山さんは1960年、23歳のときに映画デビュー。「若大将シリーズ」で絶大な人気を博した。作曲家・弾厚作のペンネームで「君といつまでも」など今も歌い継がれる数々のヒット曲を世に送り出した。湘南サウンドの礎を築いたほか、桑田佳祐さんをはじめ多くのミュージシャンに影響を与えたといわれる。
また、地元とのつながりを大切にし、東海岸小学校の校歌を作曲。芸能生活50周年を迎えた2010年、市民栄誉賞を受賞。21年には国の文化功労者に選ばれている。
歴代に初代市長ら
名誉市民については、条例で「市民または市に縁故の深い者で、政治、経済、文化、社会その他地方自治の振興に顕著な貢献をし、広く市民の敬仰の的となっている者に対して、その功績と栄誉をたたえ、もって市民の敬慕の情をあらわすとともに市のより高度の興隆に資する目的に該当する者に称号を贈る」と規定されている。市長が推薦し、議会の議決を経て決定する。
これまでの4人は、刑法学者で茅ヶ崎文化人クラブ会長として地域文化の振興に功績を残した牧野英一、茅ヶ崎町議・県議・衆議院議員を歴任した磯崎貞序、文化勲章受章画家の小山敬三、初代茅ヶ崎市長を務めた添田良信がいる。全て故人。
市では「加山さんご本人に名誉市民の称号を直接お贈りして、感謝を伝える機会をいただけたらありがたい」と話す。
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