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公開日:2023.09.22
レプラコーン。村井オーナー
タゲリ米スイーツで入賞
米の新メニューコンテスト
甘沼の「お菓子とケーキの工房レプラコーン。」の村井哲也オーナーが手掛けた創作スイーツが「お米メニューアイデアグランプリ2023」で入賞作品に選ばれた。8月23日に都内で行われた表彰式で村井さんは、「茅ヶ崎の地域資源を生かし、新しい食文化を発信できたことに誇りを感じる」と語った。
同グランプリは、飲食店情報サイトを運営する(株)ぐるなびが、新たな米の商品開発支援を目的に、農林水産省補助事業の一環として実施。第2回目となる今回は、全国から応募総数214点が集まり、トレンド性や新規性/将来性、実現可能性の観点から審査。入賞4作品のほか、ノミネート20作品が選ばれた。
地産地消の商品開発に注力
アメリカの製菓学校卒業後、スイスやアメリカのホテルでパティシェの経験を積み、赤坂や横浜のホテルの製菓長を経て2005年に茅ヶ崎で開業した村井さん。5年前から、地域産業資源活用認定の「湘南タゲリ米」をはじめ、湘南小麦、湘南ゴールド、シラス等を使用した菓子など、地産地消を意識した商品開発に力を注いできた。
外国人やビーガンを意識
今回考案したのは、冷えても硬くならない湘南タゲリ米の特性を生かした「柚子風味のお米のプリン、薄茶糖(お抹茶)のアフォガート、サクサクお米のクッキー添え」。海外からの観光客やビーガン(完全菜食主義者)を意識し、植物性素材のみで和テイストの菓子に仕上げた。製造過程では、動物性の素材を使用しないよう一つ一つメーカーに確認。替わりの素材を探すのが大変だったという。
また、米の火入れの工程では、最初に茹でて中心部まで火を入れてから豆乳で炊き込んで粥状態にするフランスの古典的な手法を用いるなど、外国で研鑽を積んだ村井さんならではの工夫も。
審査員からは「地産地消を意識し、すでにいくつか商品化しているので、実現性の高さがポイントにつながった。インバウンドのニーズを取り込んだ日本をイメージできる商品」と評された。
村井さんは「今後も茅ヶ崎で愛されるお菓子を作りたい」と話した。
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