「第65回神奈川建築コンクール」の入賞作品が10月に発表され、茅ヶ崎市博物館がアピール賞「景観」を受賞した。
過去に市美術館も受賞
同コンクールは県内の建築文化・建築技術の向上と魅力あるまちづくりの推進を目的に、県と県内12市が共同で開催している。過去2年間に建築基準法の検査済証が交付、または用途変更にかかわる工事完了届が提出された県内の建築物が対象で、住宅部門・一般建築部門(住宅以外)で審査される。過去には市美術館、汐見台小学校などが受賞している。
今回、市博物館が受賞したアピール賞「景観」は、既存建築物の有効活用、環境、景観、福祉、防災に対する配慮、その他の情勢を踏まえた取り組みなどが優れている建築物に贈られる。
審査では、地域の歴史的建造物である周辺の民家に配慮して建物の高さなどで調和を図ったことや、高度な収蔵庫の計画、沈下地盤対策などの取り組みが優れている点が評価された。
市博物館は以前、中海岸にあった「茅ヶ崎市文化資料館」を移転・整備し、昨年7月にオープン。設計、施工は地元企業の亀井工業・大勝建設特定建設工事共同企業体、ヤンテック、クワコーのほか、松田平田設計横浜事務所、根布工業が担当した。館長の須藤格さんは「関係者の奮励努力によるもので深謝申し上げる。これまで6万人超にご来館いただいた。これからも皆様に親しまれる博物館を目指し邁進したい」と話した。
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