中学生硬式野球チーム「湘南茅ヶ崎ボーイズ」を初の全国大会に導いた 内村 徹さん 寒川町在住 41歳
野球通じ「人間力」向上目指す
○…3月26日に開幕するボーイズリーグ全国大会への初出場を決めた「湘南茅ヶ崎ボーイズ」の監督を、2006年の創設当初から務める。昨年末の県予選では「格上」の相手を粘り強い戦いぶりで連破。「優勝した瞬間はこれまで在籍した選手たちの顔が浮かんで、自然と涙が溢れた」と照れくさそうに笑う。
○…17年間、華々しい舞台と無縁だったのはチームの成り立ちとも関わりがある。藤沢を拠点に全国制覇の実績もある湘南ボーイズが「より多くの選手に試合経験を」と立ち上げた「弟分」が同チーム。その分、育成に主眼を置いてきた。今年も飛びぬけた選手はいない一方で鍛え上げた守備をベースに「ミスが少なく自ら崩れない強さがある」という。全国出場を決めて以降「選手たちの練習に取り組む姿勢、何より顔つきが変わってきた」と目を細める。
○…小学生の頃に兄の影響で野球を始め、中学入学と同時に湘南ボーイズに「5期生」として入団。日大藤沢高校を経て、日本大学生物資源科学部に進み、同学部の硬式野球部でプレーした。その際、2年にわたってプレイングマネージャーを務め「練習メニューの作成から合宿の手配、部員のモチベーションの上げ方まで、チーム運営のあらゆる部分を経験できた」と振り返る。大学卒業後、「古巣」から声がかかり、湘南ボーイズの運営に本格的に携わるようになった。
○…高校の同級生だった妻との間に一男二女に恵まれた。次女と長男は野球選手を目指し奮闘中という。「野球は失敗のスポーツと言われ、辛いことも多い。だからこそ一瞬の成功のために努力し、チームメートを思いやる『人間力』が育まれる。自分が野球を通して学んだことを子どもたちにも還元していきたい」
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