茅ヶ崎市博物館(堤3768の1)で4月27日(土)から7月7日(日)まで、春の特別展「東海道中お寺めぐり」が開催される。市指定重要文化財などが展示されるもので、関係者は「身近なところにも数百年単位で守り伝えられてきた文化財があることを知ってほしい」と話す。
同展では約200年前、江戸幕府が東海道の実態を把握するために作成した「東海道分間延絵図」に登場する、街道沿いの村や寺院にスポットを当てる。
期間中は、戦国時代の永正11(1514)年に制作され、中世の日蓮宗系肖像彫刻の特徴を今に伝える「日蓮坐像」(上国寺所蔵)や、狩野派に師事した絵師の東川斎桂山が天保7(1836)年に描いた絵馬で、鬼島に渡ったという伝説もある平安末期の武将をモチーフとした「源為朝図」(三島大神所蔵)など、貴重な文化財17点が集まる。
須藤格館長は「当館の保管・展示設備だからこそ開催できる企画。ぜひこの機会に地域に伝わる貴重な文化財を見てほしい」と話す。
開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。休館日は毎週月曜日(4月29日と5月6日は開館し翌日が休館)。観覧料は100円(18歳未満など無料の場合あり)。
関連イベントも
期間中はイベントも多く予定されている。学芸員が展示の見どころについて解説するギャラリートークは、4月28日(日)と5月12日(日)の午前11時からと午後2時から開催される(各回約30分)。申し込みは不要。
また「東海道分間延絵図」を軸に、学芸員が展示内容について、詳しく解説する博物館講座「学芸員トーク東海道中お寺めぐり〜東海道分間延絵図でたどる200年前の茅ヶ崎〜」が7月7日(日)に開催される。午後2時から4時まで。誰でも参加可能で定員は抽選で50人。4月27日(土)から6月15日(土)までの期間に申し込みを。参加は無料。
詳細は同館【電話】0467・81・5607へ。
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