中島神輿保存会の練習用神輿が7年ぶりの大修復を終え、このほど完成した。浜降祭本番で担ぐ神輿さながらの出来栄えで、6月に入り意気に感じた地元の10代から60代の担ぎ手らが日枝神社で練習に精を出している。
練習用神輿の修復は昨年の浜降祭終了後に決定。修復の箇所など綿密に計画を立てて進められてきた。今年1月には本格的に修復作業を開始した。中心になって取り組んだのは同保存会の清水秀昭さんと伊藤稔さん。作業は清水さんが一度修復の全体像を示した上で、伊藤さんが細部に手を加えていくスタイル。龍などの彫り物は銅板を叩きながら柄をつけていき彫金を施す。ただ今回はとりわけ、台輪づくりに骨が折れたという。硬いケヤキを使い、厚み10cm幅の板を6cmまで薄く削ったり、掘ったりと力を要した。苦労の末、完成したのは5月だった。
それでも、力を振り絞って修復に力を注いでこられたのは「できるだけ本物に近づけたかったから」と伊藤さん。2人とも完成度の高さには満足している様子で、清水さんは「良い神輿で皆が気持ち良く練習に打ち込めれば、意気込みにつながる」と笑顔を見せる。
来たる本番に向けて、中島ではさらに「神輿熱」が高まりそうだ。
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