クリニックや薬局、有料老人ホームや保育所などが入る介護と医療の複合ビル・茅ヶ崎メディカルケアセンター(幸町)で5月29日、同ビルの消防訓練に合わせて初の津波一時避難訓練が実施された。ビル管理の有限会社嘉祥と地域包括支援センターつむぎの共催。
地域と連携
13階建ての同ビルは、茅ヶ崎市より「津波一時避難場所」の指定を受けており、日ごろから災害時の協力体制を整えてきた。一方で、周辺自治会や近隣の医療施設から「避難経路が分からない」等の声も届いていたことから、地域と連携し初の津波一時避難訓練を開催した。
当日は、幸町自治会関係者や医療従事者、テナント職員、ビル管理会社スタッフや消防訓練業者、市防災対策課職員など約20人が参加。避難経路となる外階段を実際に上って確認したり、備蓄品の紹介などを行った。市職員から「津波警報が発表された際は、いち早く高い場所へ逃げることが重要。率先して『避難者になる』意識を持って」と話しがあると、参加者は大きくうなづいていた。
また、同自治会関係者からは「ビル管理者が率先して津波一時避難訓練をしてくれてありがたい。自治会内でも情報を共有したい。今後も定期的に実施してもらえるとうれしい」と話した。
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