茅ヶ崎市は7月1日から、「産前・産後ヘルパー事業」をスタートさせる。妊娠中や出産直後の家庭にヘルパーを派遣することで、家事や育児の負担を軽減し、安心して子どもを生み、育てられる環境づくりを目指す。
この事業は、茅ヶ崎市に住民票がある妊娠中の人と出産後6カ月未満の人が対象。授乳のためのミルク作りやおむつの交換と片付け、保育園等への送迎の補助から、食事、洗濯、掃除、買い物などを派遣されたヘルパーが行うことで、「日常的に行う必要のある家事と育児」の負担軽減を図るもの。
妊娠中や出産直後は心身に不調が起こりやすいうえに、生活が一変し家事の負担も増加するため、産後うつなどに陥る人も多いという。また、市内では子育て世代の転入が続いている一方で、両親など頼れる親族が近くにいない核家族も多いことから、事業の実施を決めた。
市は昨年8月、「こどまちプロジェクト」を策定し、出産・育児をしやすい環境の整備を進めており、今回の事業はその第3弾に位置付けらる。今年度は約150人の利用を想定し、当初予算に約1330万円を計上。県内では横浜市や川崎市、平塚市が同様の事業を実施しているが、産前から利用できるのは珍しいという。
サービスの利用には、希望日の7日前までに市への申請を行い、承認決定を受けたうえで、事業者に直接連絡して、日付や内容を決める。
利用料金は1500円(1回2時間あたり)で、産前20回、産後20回までの利用が可能。
市こども育成相談課は「サービスをうまく利用することで赤ちゃんに向き合う時間を増やし、楽しく子育てしてほしい」と話している。
詳細は同課【電話】0467・81・7171へ。
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