茅ヶ崎市旭が丘在住の野口力(りき)さん(小田原城北工業3年)が、陸上男子ハンマー投げで7月27日から8月1日まで、福岡県で開催されるインターハイへの出場を決めた。
野口さんは5月に行われた県予選で51m59をマークして初優勝。さらに6月の関東大会では58m77まで記録を伸ばして3位に入り、インターハイを掴み取った。
高校で競技開始
野口さんは高校入学時に、陸上競技部顧問の鈴木充教諭に誘われてハンマー投げを始めた。
「高校では新しいことに挑戦したいと思っていた」こと、中学校まで剣道と空手を続け、自宅ガレージに専用機器を置いて筋力トレーニングに励むなど「力にはちょっと自信があった」ことも決め手だったという。
しかし競技を始めてみると、そのイメージは一変した。「いかにターンの回転をスムーズに上げられるかや、投てきに最適な一瞬のタイミングなど、力よりも繊細な技術の積み重ねが大切だとわかった」とその魅力のとりこになった。
入部後は順調に記録を伸ばした。2年生だった昨年は49m69を出して県予選で4位に入り、関東大会にも出場した。
ただ昨秋以降は8カ月にわたり記録を更新できないスランプに陥り「心が折れそうになった」。それでも「とにかく練習するしかない」と課題と向き合い続けた。すると「今年春の練習の時、何かがカチッとハマった感覚があった」と、再び記録が伸び始めた。
実は高校卒業後の進路で悩んでいるという。「工務店を営む父の跡を継ぐことが幼い頃からの夢だったので、大学で建築を学ぶつもり。でも競技を続けたい気持ちもある。両立を目指すのか、どちらかを選ぶのか」。人生を左右する決断が迫るが、まずは「インターハイで60メートル台を出して8位以内に入る」ことを目指す。
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