茅ヶ崎市出身で、陸上女子3000m障害の吉村玲美選手(24)が6月27日、新潟県で開催された日本陸上競技選手権大会に出場し、2連覇を達成した。
吉村選手は昨年の同大会で4年ぶりに優勝。連覇とともに、目標であるパリ五輪出場に向けて、日本記録(9分33秒93)の更新を目指して今大会に臨んだ。
レースでは序盤から先頭に立つ「プラン通り」の展開となった。一時、他の選手に先行を許す場面もあったが、終盤に再び逆転。9分45秒77をマークして1着でゴールした。
ただ狙っていた日本記録の更新はならず、パリ五輪の切符も逃したため「昨年に引き続き優勝できたことをうれしく思いますが、日本記録を目標にして大会に挑んだので、タイムの部分で悔しい思いが残りました」と話す。
そして「課題にしている中間のタイムが落ちてしまうところが今回のレースでも出てしまった。東京五輪ではギリギリで出場を逃して悔しい思いをし、今年こそはと意気込んでいたので自分の力不足を痛感しました。パリには出場できませんでしたが、来年の東京世界陸上に向けて、しっかりと記録を出したいと思います」とコメントした。
吉村選手は高校から本格的に陸上を始めると、大東文化大学1年時には日本選手権で優勝。2019年、22年の世界選手権に出場するなど、活躍を続けてきた。
当初は「陸上は大学まで」の予定だったが、東京五輪を逃したことで、競技を続行。現在は「クレーマージャパンTC」に所属し、プロアスリートとして活動する。
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