茅ヶ崎市と愛知県岡崎市との「ゆかりのまち協定」締結から昨年で40周年を迎えたのを記念して、岡崎市から寄贈された歌碑が14日、茅ヶ崎市役所本庁舎に設置された。歌碑には茅ヶ崎市出身の俳優で歌手の加山雄三さんが名誉市民となったのを祝い、代表曲「海 その愛」の歌詞の一部が刻まれている。
茅ヶ崎市は「大岡裁き」で有名な江戸町奉行である大岡越前守忠相公との縁で、岡崎市と1983年7月に同協定を結んだ。岡崎市は「石都岡崎」として石の産地とされることから、5年に一度、「提携の証」として特産の御影石を使った作品が寄贈されるのが恒例になっている。提携35周年の際には石造のベンチが寄贈され、現在、茅ケ崎駅北口ペデストリアンデッキに設置されている。
今回は提携40周年を迎えたのに加え、加山さんが47年ぶりに茅ヶ崎市の名誉市民となったことから、茅ヶ崎市は加山さんの代表曲の一つで試験放送に使用されるなど市とのなじみが深い「海 その愛」の歌碑で、かつ加山さんをイメージした作品を要望していた。岡崎市が寄贈作品を募集したところ、同市で石材店を営む小野直行さんの作品が選出された。
作品名は「あら、ヨット‼」。特産の石をふんだんに使用し、加山さんらしく、海を想起させるヨット型に仕上がっている。歌碑は市役所本庁舎南側のカフェ前に設置された。
加山さん「本当に幸せ」
加山さんは歌碑が設置されたことに喜びを示すとともに、以下のメッセージを寄せた。
「ゆかりのまち岡崎市より全国的に有名な石製品で歌碑を作っていただき 茅ヶ崎市役所内に設置されると聞いて大変うれしく思ってます。銅像に歌碑、手形に通りの名前までこんなにも故郷から大事にしてもらい応援してもらえて、 本当に幸せです。茅ヶ崎での思い出は数多く、そんな故郷、茅ヶ崎にいつも想いを寄せています。そして、歌碑にある「海その愛」は僕の海のイメージを決定づけた代表的な1曲として、僕も大好きな曲です。 茅ヶ崎の海は世界へと通じています。音楽の街、茅ヶ崎が皆に愛される街になっていく事、切に願っております」
夏季期間は試験放送に
「海 その愛」は7月1日より、午後5時からの防災行政用無線(1日1回・1分間)の試験放送で使用されている(9月30日(月)まで)。茅ヶ崎商工会議所青年部の協力で実施。
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