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茅ヶ崎・寒川版 公開:2024年8月30日 エリアトップへ

寒川小3年佐野陽斗さん 目指せ、昆虫博士 カブトムシなど200匹超を飼育

社会

公開:2024年8月30日

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お気に入りの「パラワンオオヒラタクワガタ」を持つ佐野さん。後ろにはたくさんのケースが並ぶ
お気に入りの「パラワンオオヒラタクワガタ」を持つ佐野さん。後ろにはたくさんのケースが並ぶ

 「見て見て!」と世界最大のヒラタクワガタ「パラワンオオヒラタクワガタ」を得意げに披露してくれたのは、寒川小学校3年の佐野陽斗さん。和室の壁一面に置かれたケースの中で、父の修さんと一緒にカブトムシやクワガタなど200匹超を育てている。

 初めて昆虫を飼育したのは5歳の時。自宅庭にカブトムシの幼虫を見つけ、「育ててみよう」という父の声掛けから始まった。成虫になったカブトムシは、「かっこよくて、かわいかった」。小学生になると、近所で捕獲したり飼育数が徐々に増加。繁殖にも成功し、1年生の夏には約50匹を育てるようになった。2年生では約60匹のカブトムシに加え、オオクワガタ約50匹の繁殖にも成功した。

 飼育方法はYouTubeで勉強するという佐野さん。ケースの中に雄と雌を入れ、様子を見ながら雌だけを産卵ケースに移動させる。その後、1カ月程度でケース内は幼虫でいっぱいに。専用ケースに1匹ずつ入れ、「暗所が重要」と押し入れの中で育てているが、「お母さんとお姉ちゃんは近づかない」と言う。

 休日になると、父と昆虫ショップを巡り、めずらしい種類に出合うと、雄雌ペアで購入し、育てるという。甲虫としては世界最大の種としてギネス世界記録に認定されている「ヘラクレスオオカブト」も育てたことがあり、寿命が来た時は「大泣きした」。その後は、自ら標本を制作。現在も同カブトの幼虫を飼育しており、「あと1年位で成虫になる。楽しみ」と笑顔に。

 「クワガタが好き」とさまざまな種類の名前がすらすらと出てくる。「将来は昆虫博士になりたい」。ケースを眺める姿は真剣そのものだ。

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父と一緒に作った「ヘラクレスオオカブト」の標本

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