松井さん（下）と長男の一朗さん
茅ヶ崎市内に住む１００歳以上の人は１４５人。そのうち、今年１月に１０７歳を迎えた松井三惠子さんは、市内最高齢の１人だ。
１９１７年、東京・目黒で生をうけた。幼少期から運動も勉強も得意。手先が器用で、芸者の着物を仕立てるなどして生活を送っていた。その後22歳で結婚。３人目を身ごもったころ、夫は戦争へ。食料もなく、空襲に怯える生活の中、子育てに奮闘した。「とにかく教育熱心な母だった」と長男の一朗さんは話す。４人の子どもに恵まれ、今は孫８人、ひ孫８人、玄孫４人に囲まれる。
長生きの秘訣
今でも毎日３食残さず食べているという。「着替えもトイレも、できることは自分でやろうとする。これが健康につながっていると思う」と施設スタッフの秤屋真子（ちかこ）さんはいう。長寿の秘訣は「くよくよしないこと、考えないこと」と笑顔を見せた。
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